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見えないゴール

 ここ2、3年の心身の衰えには愕然とする。

 関節の痛む箇所が年々増えているし、人やものの名前が思い出せない。新しいものごとをすぐ忘れる。すぐ眠くなる。老眼が進みメガネを遠近両用にした。長時間熟睡できない。

 40代前半はまだ笑い話だったのに、もう最近ではどこへ行っても近い年齢の人が集まるとすぐソノ手の話になる。

 今やっているすべてのこと。仕事、カヌー、バンド、剣道。いつか復活させようと休眠中の山歩き。実際のところいつまで出来るのかなあ。などと考えていると過ぎ行く時間が惜しくなる。

 若いころ何故あんなに無駄な時間をすごしていたのか? なぜもっと全力を尽くさなかったのか? 

 子供のころは大人になるといろんな経験を積んで、知恵やものの分別もついて偉くなるものだと思っていた。

 ものごとをいろんな目で見ることはできるけれど、ちっとも偉くなっていない自分がいるだけ。たぶん高校卒業時点くらいから、ものの見方はあまり変わっていない気がする。

 だからこそ、ものすごい速さと繊細さで成長している子供を見ていると、よっぽど大人で教えられることが多いと感じるのはぼくだけだろうか?

 いいのかなあ……

 あと2年足らずで天命を知ることなんて出来るのだろうか

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